こんにちは。ブログ管理人、あ~あです。
ASDを描いた映画を見つけたので、ご紹介します。
以下、京都シネマさんからそのまんまのコピペです。
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シンプル・シモン
I rymden finns inga känslor
2010/スウェーデン/86分/フリッカポイカ
監督:アンドレアス・エーマン
出演:ビル・スカルスガルド、ソフィー・ハミルトン...
公式サイト:http://www.simon-movie.jp/
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映画の中で障害を持つ主人公が描かれることはあまりない。そのことは名作「レインマン」が、あくまでもトム・クルーズ演じるチャーリーの成長の物語であることからも明らかだ。重度の自閉症を抱えたダスティン・ホフマンの演じるレイモンドには主役に必要とされる“変化”が期待できないという方法論による。しかし今回紹介する映画『シンプル・シモン』はアスペルガー症候群というきわめて現代的な障害を持ったシモンという青年のお話で、ひどく興味深いことに、上質でいて心温まるラブ・コメディ(!)である。
物理とSFが大好きなシモンは、気に入らないことがあると自分だけの“ロケット”にこもり、想像の宇宙へ飛び立ってしまう。そんなシモンを理解してくれるのは、お兄ちゃんのサムだけ。でも、シモンのせいでサムは恋人に振られてしまう。シモンは、サムにぴったりな相手を探し始めるのだが…。
人の心の動きをうまくつかめず、集団になじめないとされるアスペルガー症候群だが、シモンは様々な失敗を繰り返しながらも周囲の人々との人間関係を模索し(すごくゆっくりとだけど)、その過程で友情を知り、愛を知る。そう、彼はまぎれもなく変化し、成長していくのだ。サムとシモンの兄弟関係がとてもすてきで、自然に彼らのことが好きになってしまう。誰にだって大切な人がいるのだ。多くの人が心満たされる幸せな寓話。北欧らしいかわいい色づかいも見どころのひとつ。
*本稿は6/21(土)毎日新聞「シネマ通信」より、一部加筆して転載しています。