☆偶数月第一土曜に語り合いの会をもっています☆


by あ~あ

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親の立場での会をご紹介します。


アスペ・エルデの会
http://www.as-japan.jp/j/index.html


大阪での活動です。
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by aaa-ruicchi | 2014-11-28 16:47 | こんな会あります②他の団体ご紹介

季刊[ビィ] Be!117号

1月24日の読書会は募集中です。
少し前の投稿をご覧ください。


雑誌、季刊[ビィ]Be!の117号が発売されているそうです。
アマゾンで買えます。


カサンドラ症候群の特集で、
アスペルガーと定型配偶者の関係を
サボテンとバラに例えて



服巻智子先生がお書きになっています。
服巻先生は、AS子どもに対する療育で著名な先生です。
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by aaa-ruicchi | 2014-11-28 13:02 | こんな会あります④書籍など
多文化関係学会@コラッセ福島(福島大学)

カサンドラ症候群
―多文化関係の視点とその不可視性から―
Cassandra Affective Deprivation Disorder:
Perspective of Multicultural Relations and Invisibility

<要旨>
多文化の文化の一つには障がいも含まれるという(松尾, 2013)。
アスペルガー(=非定型)という障がいがあり、その基本的な特徴は、社会性の障がい・コミュニケーションの障がい・想像力と創造性の障がい、の三つ組といわれるものである。自閉症スペクトラムのなかでも知的には問題なく、むしろ優れたケースが歴史的にも知られている。
この文脈で障がいという意味ではマイノリティのはずであるが、学歴や職歴および収入の意味でマジョリティのケースも多くみられ、‘…お父さんは高学歴高収入で生活は恵まれている、それなのにお母さんはすごく疲れているという…’と指摘されている(宮尾, 2014)。
加えて、家庭内という不可視性の高い個人の領域では本人が無自覚に家族を振り回しているケースが多く存在し(Aston, 2014)、この点でもマジョリティである。
アスペルガーを配偶者にもつことにより、カサンドラ症候群に陥ってしまう定型(=アスペルガーでない)配偶者はアスペルガーが属する自閉文化(長瀬, 2013)と定型配偶者が属する自文化の間で振り回されてしまう立場であり、そのカップルを取り巻くマジョリティ文化は定型配偶者の属する自文化であるという複雑なものである。
カサンドラ症候群が認識されないのは、その立場が認知されにくいことにも原因がある。それは、アスペルガーという障がいが認識され始めたのが近年でその主な対象者は年少であることがまず一つ考えられる。カサンドラ症候群に陥ってしまう人はアスペルガーを配偶者にもつことにより引き起こされる心身の不調である(Aston, 2014)ため、すでに成人しているアスペルガーが認識されていない現在において、仕事ができているように見える場合、カサンドラ症候群に目が向かうことは一般的に難しく、ジェンダーロールに則った定型配偶者が抱え込んでしまう個人的な領域に押し込まれてしまっているのが現状である。ブログとインタビューを通して、定型配偶者にとっての同じ立場の人とつながる自助グループの意義、不可視性の高い立場の困難とその状況下での独自の対応がうかがえる。

キーワード:多文化、障がい、アスペルガー(自閉症スペクトラム)、自閉文化(マイノリティ文化)
、自文化(ここではマジョリティ文化)、定型、カサンドラ症候群、ジェンダーロール


<背景>カサンドラ症候群とアスペルガー

アスペルガーの問題⇒⇒⇒定型配偶者⇒⇒⇒相談機関や相談した人にさらに傷つく
(マイノリティ文化)(マジョリティ文化)(マジョリティ文化)
⇓文化が独特 ⇓ジェンダーロールに忠実 ⇓ジェンダーロールと不可視性からくる無理解
⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓
カサンドラ症候群
低い自己評価、抑うつ、自己の損失、不安、自責、広場場恐怖などの恐怖症、
無気力感、リピドーの損失、偏頭痛、体重の増加/減少などの症状が配偶者に表れる(Aston)

上の図から見えてくるもの
家庭内という個人の領域であるため、また明文化されていない日常生活であるため、社会から認識されづらい立場である。逆の視点では、より明文化されている社会生活(ここでは就業の意)は不自由ながらできているということである。
アスペルガーは近年では三歳児検診で発見されたり、学校教育の場で教員の指摘から発見されるケースもあり、より低年齢のケースは社会からも発見されている。しかし、すでに結婚している、働いている年齢はその社会制度から抜け落ちており、この年齢で仕事ができているケースでは診断もおりにくい。

省略

<方法>
調査対象者
・カサンドラ症候群を対象とした自助グループ、‘にじいろ’とそれに関わってきた/いく人物
・にじいろのブログ

<手続き> 
対象者へのインタビューはオープンクエスチョンで、時々の考えと、会の設立からの取り巻いてきた環境とその変化をみる、2014.09インタビュー実施
ブログは‘にじいろのあゆみ’、‘こんな会あります’を中心に閲覧、他コメント欄でのやり取りを通して

<インタビューとブログ>
省略

<結果>
にじいろがスタートした時点では、とにかく同じ経験を持っている人が会って話すことが目的であった。当初、アスペルガーを知ることにより、自分で自分を責め続けていたことが間違いであって、相手の障がいによる特徴が原因だと知ったことのショック、その配偶者の障がい自体を受け入れられない、そのような状態で参加した人も存在した(あ~あのこと)。カサンドラ症候群という言葉そのものもスタート時点では存在せず、配偶者がアスペルガーであると知っただけであった。
成人になっているアスペルガーに対する社会からの認識はまだまだで、その定型配偶者となると認識されることは難しい。認識しあえるというこの役割を担うにじいろを発起人が立ち上げるにあたっては「なければ自分で作る」、それ以外の方法はなかった。
現在は、その次!の状態、知る→受け入れる→そこから次!の段階にも対応できるような会のあり方を模索している段階である。現在まで参加者さんからよく聞かれる言葉は「通じる!」であり、それはこの語っているお二人も同様の発言がみられる。同じ経験を有し否定されることなく共感できる場を得ることから、発言力をもつことができると感じられる。
にじいろとしても、吐き出して共感する段階も維持しながら、次の段階へ移行する時期だと考えられている。発信とつながり、次のライフステージへの転換へのお手伝い、次世代(=子ども)へのケア、などの役割が考えられる。

<考察>
この問題に直面している人の人数が少ない上、不可視性の高い個人の領域で起こっている問題であるため、周りから理解される機会がほぼ皆無の状況に置かれている。当事者が客観視することが難しく、当事者である定型配偶者に落ち度もないにもかかわらず、自分で自分を責め続けて否定し続けているため、問題解決に結び付きにくい点がみられる。身体的精神的にも不調をきたしている。
にじいろに関しては、先例がほとんどない条件でスタートしたため、日米の他目的の自助グループの事例を参考に、トラブル乗り越えるプロセスでルールが出来上がってき、カサンドラ症候群の自助グループとして、定着してきている。また、この置かれている状況を客観視するためにはハラスメントや異文化接触におけるトラブルの事例から学ぶ必要も考えられ、日本のような性別役割が明確な社会ではジェンダーの問題も大きいと考えられる。ここでいうジェンダーとは、社会構造も含んでいる。片方に収入を依存し、もう片方に家事育児を依存するのはアスペルガーの場合、家庭内の機能が働かない場合も多く、社会からのロールの押しつけはこの状況を悪化させているケースも存在する。
参加者さんは自助グループに参加することで共感を得、気づくことで発言力を増していき、自分自身の人生を取り戻すことにつながっていくと感じられる。
今後、カサンドラ症候群という立ち位置から、同じように文化の異なることに起因する問題に共通点をみつけ、共感からくる客観視、より強い発言力につなげられるのではないかと考えられる。


<引用文献>
長瀬修(2013).多文化共生論 多様性理解のためのヒントとレッスン 加賀美常美代(編) 明石書店 pp.221-245
野波ツナ・宮尾益知(監修)(2014).旦那(アキラ)さんはアスペルガー 4年目の自立!? コスミック出版
松尾知明(編)(2013). 多文化教育をデザインする 移民時代のモデル構築 勁草書店 

<参考文献>
Aston, Maxine (2014) . The Other Half of Asperger Syndrome - Autism Spectrum Disorder: A Guide to Living in an Intimate Relationship with a Partner who is on the Autism Spectrum. Jessica Kingsley Pub.

<引用URL>
にじいろ
『アスペルガーを配偶者にもつ人の自助グループ,'にじいろ'-カサンドラ症候群で悩む方へ』
http://aaaruicchi.exblog.jp(2014.11.08)
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by aaa-ruicchi | 2014-11-12 12:13 | こんな会あります③学会発表など
こんにちは。11月に続きイベントへのご参加募集します。
にじいろに一度でもご参加いただいた方、ほんの少しでも前に進みませんか。
今まで、偶数月に語り合いの会を持っていました。奇数月にもなにかできればと、なんらかのイベントを考えています。11月に初めて読書会を開きました。心理カウンセラーさんとの読書会、コラージュ、講師の先生による講演会などなどを考えています。
同じ状況で苦しみ、戦っている人と共有しましょう。
ご応募お待ちしています。


今回も読書会のお誘いです。




心理カウンセラーさんとの読書会




・日時:15年01月24日(土)、13:30~(最長~15:25)

・場所:新大阪ココプラザ内の和室
(当日1階フロアに部屋が掲示されます)
地図:http://www.kokoplaza.net/access.html、新大阪駅が最寄り駅です

・参加費:1000円

・対象:いつものにじいろの会に参加したことのある方
(=アスペルガー(疑い含む)を配偶者にもつ、そのことで困っている、ご本人がアスペルガーでない。そのうえでにじいろに参加したことがある方。)

・持ち物:アスペルガーに関する本、アスペルガーに関係のない本、なんでもいいです、ご本をお持ちください。

そのご本のお話を皆でしましょう(同じ立場なので、共通の感じ方があるはずです。そのうえで、違った見方を楽しみましょう。)。
もちろん、ご本をお持ちにならなくても、それもOK


・お子さんづれの必要がある方は、その旨お書きください。年齢などに応じて、相談しましょう。(基本、年齢的に大人の話していることがわからない場合は一緒に入っていただきます。それ以上の年齢の場合は託児なども考えています。)
・心理カウンセラーさんはカサンドラ症候群をご理解なさっておられる方です。過去にカウンセリングや心療内科で理解されない苦しさを感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、そのご心配は無用です。


お申し込みは下のコメント欄からしてください、お願いします。
①対象者であること、②呼ばれたいお名前、③何か一言をお書きください。
コメント欄にお返事を書きます。内緒のコメントの場合、こちらからのお返事は、コメント頂いた日付+お名前の最初の文字で、宛名とさせていただきます。



前回ご参加されなかった方も、ぜひご参加ください。
対象者をこのようにしているのはアスペルガーを知り、カサンドラ症候群を知り、驚いている状態から、次のステージへ向かおうとしている方を念頭においているからです。








この奇数月のイベントは
偶数月の定員がすぐにいっぱいになること、会自体の頻度が低いことが気になっていたことから、
カサンドラ症候群をよくご存じの心理カウンセラーの先生のお手伝いをいただけることになったことも重なり、偶数月より定員を少し多くとった会を開くことが可能になりました。偶数月の申し込みができないとお聞きしていました。どうぞ、この機会にお申し込みください。
(偶数月の語り合いは少人数でないと、お一人お一人がゆっくりお話しする時間が取れないので、定員を少なく設定しています。イベントは専門家の先生がいらっしゃるので、定員を多くとってもそのテーマにそってお話しできると考えています。)



今回から、簡単なお茶はこちらが用意しますね。ご心配なさいませんように。
何が出るかはお楽しみに。
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by aaa-ruicchi | 2014-11-03 02:20 | こんな会あります(中止:記録用)
こんにちは。ブログ管理人、あ~あです。

おかげさまで、第一回奇数月のイベント、
心理カウンセラーさんとの読書会が終了しました。

不手際があったことと思いますが、ご参加くださってありがとうございました(お菓子のことなど、不快な思いをされた方がいらしたら、??ごめんなさい)。ご一緒させていただけて、共感させていただけて、ありがたいです。ご意見がございましたら、コメント欄にお書きいただければありがたいです。よくよく思い返すと、このイベントの前にはこのブログをご訪問してくださっている方が増えます。ご関心をもってくださっていることも心強いです。

もう一度、このイベントの確認をします。

従来の偶数月の会は語り合いの会で、自分のことを話し、同じ立場の人の話を聞き、共感する会です。それは、普段の生活では共感が得られないどころか、無理解な説教が返ってくることが多く、傷ついている状態でさらに落ち込むことが多いからです。要するに、否定されない会です。
その状態から一歩先に、というのがこの奇数月のイベントです。

会場で
始まる前に、多くの方がご存知の『一緒にいてもひとり』の表紙を見ながら、皆で「私のこと!」と共感しながらの雑談をしていました。
まずは、共感。それから、次!ですね。

参加者の皆さんから、ご紹介いただいた書籍は以下の通りです。
●磯部潮著『発達障害かもしれない』
:当時は子どものものしか出ていなかった
●西城サラヨ著『アスペルガー症候群&カサンドラ愛情はく奪症候群』
:アスペルガー、カサンドラという言葉の定義を確認できる
●野波ツナ著『旦那さんはアスペルガー 4年目の自立』
:人生を重ねて考えを及ぼすことができる
●池田 理知子著「日本企業のセクシュアル・ハラスメント対策の実状と問題点--『宇都宮セクシュアル・ハラスメント裁判』を通じて」、『異文化コミュニケーション (3)』
:カサンドラの問題との共通点、世間⇔被害者⇔加害者といった構図を発見
カサンドラの問題は一般的に認知されていないため、何らかの共通点から、おかれている立場に客観的になれるよう期待から
●岡田尊司著『アスペルガー症候群』
:まとまっているので、わかりやすい
●ジェリーマジューズ著、大森隆史監修、小澤理絵訳『発達障害の子どもが変わる食事』
:食事との関係が意外
●カトリン・ベンガー著『一緒にいてもひとり』
:私たちの立場では有名
●今村志穂『晴れときどきアスペルガー』
:漫画本もあるとか
●信田さよ子著『タフラブという快刀』
:心理系の人の著書、アスペルガーそのものを扱っているのではないが、私たちの立場に示唆を与えてくれる
●高岡健+岡村達也『自閉症スペクトラム』
:病院等でアスペルガーを説明するのに便利
●ドナ・ウィリアムズ、河野万里子訳『自閉症だった私へ』
:自閉症本人が書いた本
●榊原洋一『アスペルガー症候群との接し方』
:療育目的


キーワード(心理カウンセラーの先生から)
・自己肯定感: 低い→高い
・抑圧(がまん・相手に合わす)→解放
・自己拡散、視点: 他者→自分
・自尊心: 低い→高い
→AC???との共通点
→左がカサンドラの症状と重なる、右が(私の)理想


正しい姿に=動物でも嫌なものから逃げる
どうやって不快を快に変えていくか


ほか、アロマを楽しみました。アロマオイルはラベンダーでした。



このイベントに参加しすることで、自分の状態をどうすればいいのか、気づきがありました。これがどんどん増えていくことを期待しています。


今日、ご参加くださった皆様
雨の中、大変な中、きてくださって、ありがとうございました。
読書会が終わって、梅田でひとりお茶しながらの投稿です。書籍名と著者名等、確認せずに書いています。抜けているところ、間違っているところ、載ってていると困るところなどなど、あると思います。ご指摘ください。
よろしくお願いいたします。

最後に、発起人のるいっちさん、心理カウンセラーのYocoさん、ご尽力ありがとうございます。共感できる場を楽しみました。私も次!の段階に行きたいです。それからそれから最後の最後に、私の独断で、対象者でない方に特例として入っていただきました。もちろん、Yocoさんのお心配りもありましたので、ご満足いただけたのなら、うれしいのですが、どうでしたか?気になっています。





次回から、こちらで簡単なお茶を用意することにしました。
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by aaa-ruicchi | 2014-11-01 17:29 | ご参加へのお礼とご報告
多文化関係学会@コラッセ福島(福島大学)

カサンドラ症候群
―多文化関係の視点とその不可視性から―
Cassandra Affective Deprivation Disorder:
Perspective of Multicultural Relations and Invisibility
○○○○(にじいろ)




多文化の文化の一つには障がいも含まれるという(松尾, 2013)。

アスペルガー(=非定型)という障がいがあり、その基本的な特徴は、社会性の障がい・コミュニケーションの障がい・想像力と創造性の障がい、の三つ組といわれるものである。

この文脈で障がいという意味ではマイノリティのはずであるが、学歴や職歴および収入の意味でマジョリティのケースも多くみられ、‘…お父さんは高学歴高収入で生活は恵まれている、それなのにお母さんはすごく疲れているという…’と指摘されている(宮尾, 2014)。

加えて、家庭内という不可視性の高い個人の領域では本人が無自覚に家族を振り回しているケースが多く存在し(Aston, 2014)、この点でもマジョリティである。


アスペルガーを配偶者にもつことにより、カサンドラ症候群に陥ってしまう定型(=アスペルガーでない)配偶者はアスペルガーが属する自閉文化(長瀬, 2013)と定型配偶者が属する自文化の間で振り回されてしまう立場であり、そのカップルを取り巻くマジョリティ文化は定型配偶者の属する自文化であるという複雑なものである。

カサンドラ症候群が認識されないのは、その立場が認知されにくいことにも原因がある。それは、アスペルガーという障がいが認識され始めたのが近年でその主な対象者は年少であることがまず一つ考えられる。カサンドラ症候群に陥ってしまう人はアスペルガーを配偶者にもつことにより引き起こされる心身の不調である(Aston, 2014)ため、すでに成人しているアスペルガーが認識されていない現在において、仕事ができているように見える場合、カサンドラ症候群に目が向かうことは一般的に難しく、定型配偶者が抱え込んでしまう個人的な領域に押し込まれてしまっているのが現状である。
このケースは定型配偶者がアスペルガー配偶者のお世話、カップルとしてすべきこと二人分の役割を果たす必要も出てくる場合もある。つまりジェンダーロールの両性分+αをこなすことになる。その現状が第三者に理解されることが難しく、無理解からくる悪気のない社会常識を根拠とするアドバイスで傷つくことも多い。アドバイスにより新たな混乱を起こしてしまい解決に結びつくのが困難な現状がある。

ここにみられるのは、既存のジェンダーロールや社会構造との齟齬、家庭内という個人の領域での不調和、アスペルガーに対する認識不足あるいは偏見、などの問題である。これらを一手に引き受けてしまうと、心身に不調が起きることにつながる。定型配偶者に起こるアスペルガーの二次障害とも言われている。

近年、カサンドラ症候群が一般紙でも取り上げられるようになったが、一般的に家族のプライバシーを守るため、問題点そのものをすべて語れない現状もある。

カサンドラ症候群の当事者自助グループ、にじいろの設立からのプロセスと、関係者の語りを分析する。

方法
調査対象者 
・カサンドラ症候群を対象とした自助グループ、‘にじいろ’とそれに関わってきた人物
・ブログ

手続き 
個人の問題と、会の設立からの取り巻いてきた環境とその変化をみる。
おもに、広報目的のブログと‘語り’対象とする。語りはグランテッドセオリーで分析し、この立場の問題点と会の意義を明らかにしていく。

結果
現在まで参加者さんからよく聞かれる言葉は「通じる!」であり、それはこの語っている二人も同様の発言がみられる。共感できる場を得ることから、発言する力をもつことができると感じられる。
現時点で最終段階での‘語り’が実施されていないが、「通じる!」を意味する共感を得られることが大きいと結果で出ると予測される。

考察
この問題に直面している人の人数が少ない上、不可視性の高い個人の領域で起こっている問題であるため、当事者が客観視することが難しく、問題解決に結び付きにくい点がみられる。

しかし、自助グループに参加することで共感を得え、発言力を増していき、自分自身の人生を取り戻すことにはつながっていくと感じられる。

今後、カサンドラ症候群という立ち位置から、同じように文化の異なることに起因する問題に共通点をみつけ、共感からくる客観視、より強い発言力につなげられるのではないかと考えられる。


引用文献
長瀬修(2013).多文化共生論 多様性理解のためのヒントとレッスン 加賀美常美代(編) 明石書店 pp.221-245

野波ツナ・宮尾益知(監修)(2014).旦那(アキラ)さんはアスペルガー 4年目の自立!? 
コスミック出版


松尾知明(編)(2013). 多文化教育をデザインする 移民時代のモデル構築 勁草書店 

参考文献
Aston, Maxine (2014) . The Other Half of Asperger Syndrome - Autism Spectrum Disorder: A Guide to Living in an Intimate Relationship with a Partner who is on the Autism Spectrum. Jessica Kingsley Pub.
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by aaa-ruicchi | 2014-11-01 06:31 | こんな会あります③学会発表など